用語集 その他の用語
共依存とは |
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共依存とは、ある人間関係に依存し逃れられない状態にある者というのが一般的な解釈です。 ですが、共依存は学術的用語ではなく、科学的な定義はありません。 共依存という言葉の始まりは、アルコール依存症患者が家族に依存介護する家族も患者に依存するため傾向が見られ、その環境が持続するという関係性を共依存といっていました。 意識的・無意識的に関係なく、依存者の依存物を許してしまうような場合はお互いに依存する形になってしまいます。 現在では広義になり、関係性に依存する事や依存させることに依存するということを指す事が多くなっています。 また、ドメスティックバイオレンス(DV)を受ける傾向が強い方は、共依存的傾向が見られます。 辛い思いをしても『自分が側にいなければ』と考える事は、相手からの承認を求めていると考えられます。 共依存の原因は、自尊心の欠如、自己愛の未発達・過剰等が考えられています。 性格が元にはなっていますが、そこまでになる過程も原因となるでしょう。 子供の頃に愛情が足りず、自己の確立が出来なかった事を、大人になって取り戻そうとすると関係性というものが大切になって行きます。 それが過剰になってくると、関係性に依存するという事もあるでしょう。 また、共依存の難しいところは、本人たちが「苦しいのに関係性を続けてしまう」という点にあります。 本人たちが指摘を受けても共依存ではないと認識しているケースが多いのです。 それは、お互いに変わらなければいけないのに、お互いに変わることを阻害している状態です。 強制的に距離を置くなどの思い切った対処が必要になる場合があります。 共依存の改善には、まず共依存であることに気付き、共依存であることを受け入れる必要があります。 関係性の再構築が必要とされますが、お互いにバランスよく性格の改善をはからなければなりませんので、時間を要する事が多いかもしれません。 更新:2019-04-07 |
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